高校受験の「単願」「併願」「推薦」「確約」。似た言葉が並ぶと迷いますよね。単願・併願は合格後の進学先の約束、推薦は受験の条件や方式の話です。「確約」と呼ばれる相談での見通しも、正式な合格発表とは区別して考えます。
『ひとやすみっけ』のかおかーさんです。川口・戸田・蕨・さいたま市南部や、越谷・草加周辺で高校を探す家庭向けに整理しました。対象は2027年4月入学の高校受験。2026年10月30日に確認した公式情報をもとにしています。
単願・併願は「受かった後どうするか」の違い
単願はその高校を第一志望として、合格したら入学することを約束する受験方法。併願は、ほかの高校の受験も予定する方法です。推薦か一般かとは別の区分なので、「併願推薦」も「単願の一般入試」もあります。
| 言葉 | 大まかな意味 | 見落としたくない点 |
|---|---|---|
| 単願・専願 | 合格したら、その学校へ進学する前提 | 合格後に別の学校を選ぶつもりで出願しない |
| 併願 | ほかの学校の受験も予定する | 併願できる学校の条件と入学手続きの期限 |
| 推薦 | 学校が定める推薦の条件・方法で受験する | 誰の推薦が必要か、出願条件と選考方法 |
| 一般入試 | 学校が「一般」として設ける入試区分 | 単願・併願や事前相談の扱いは学校による |
| オープン入試 | 学校が「オープン」として設ける入試方式 | 一般入試と完全に同じ意味とは限らず、正式名称と条件を確認 |
「併願だから、公立の発表まで何もしなくていい」とは限りません。先に延納手続きや納入金が必要な学校もあります。わたしは、入試日だけでなく、合格後にいつ・いくら支払うかまで同じ予定表に入れておきたいです。
推薦の基準は「受けられる条件」と「合格の目安」を区別
通知表の数字が基準に届いていたら、ほぼ決まり?そうとは限りません。基準が出願資格になっている学校では、その後に選考があります。内申点が高い順、あるいは当日の筆記試験だけで決まる、と一括りにはできないんです。
例えば慶應義塾志木高校の2027年度自己推薦は男子が対象。中3の指定時期の9教科評定合計38以上のほか、第一志望であることや欠席日数などの条件があります。第1次は書類、第2次は面接で選考され、38に届けば合格という意味ではありません。
比較したいのは、数字の高さだけでなく、その数字が何の条件なのか。難関校を含めて検討するときは、個別相談で合格の目安を相談する方式と、出願後に選考を受ける方式を混同しないことが大切です。慶應義塾志木高校の入試概要を見る。
「確約が取れた」という話は条件まで聞こう
埼玉の私立受験では、個別相談で得た合格の見通しを「確約」と呼ぶことがあります。ただし、この言葉を県内共通の合格保証として受け取るのは避けたいところ。高校が実際に説明する条件や、募集要項の記載を優先します。
浦和学院高校は、個別相談で評定や実力試験等の偏差値を参考に、合格の目安を見極めると説明しています。合格の目安に届かなくても保護者推薦を受験できる場合がありますが、個別相談への参加や欠席・評定など、別の条件も満たす必要があります。
つまり、「推薦を受けられる」と「相談で合格の目安に届いている」は同じではありません。2027年度募集要項には、出願後の調査書で評定・欠席の条件を満たさない場合や、当日の受験態度によって推薦対象にならない旨もあります。浦和学院高校の入試Q&Aを見る。
かおかーさん「大丈夫ですか?」だけでなく、「どの条件を満たせば、どのコースの目安になりますか?」まで聞きたいですね📝
単願でも「一般入試」の学校がある
獨協埼玉高校の2027年度募集要項では、単願・併願とも入試区分は「一般入試」です。個別相談の案内があるから推薦入試、とは限らないんですね。地域の高校を比べるときは、まず募集要項に書かれた正式名称を見ます。
| 高校 | 確認できた内容 | 家庭で見るポイント |
|---|---|---|
| 浦和学院高校 | 単願推薦・併願推薦・一般があるが、国際類型は推薦のみ | 中学校推薦と保護者推薦の違い、希望コースの条件 |
| 獨協埼玉高校 | 2027年度は一般入試の中に単願・併願がある | 単願で必要な第一志望証明書、併願の延納手続き |
| 慶應義塾志木高校 | 自己推薦・一般・帰国生の入試を実施 | 自己推薦の出願資格と、出願後の選考 |
獨協埼玉高校の単願は、9教科の評定合計30以上などが出願資格に含まれ、国語・英語・数学と面接を受けます。この数字を合格保証の基準とは読めません。獨協埼玉高校の募集要項で全条件を見る。
浦和学院高校は、中学校推薦と保護者推薦でも手順が異なります。中学校推薦には条件を満たせば個別相談なしで出願できる扱いがあり、保護者推薦では親子での個別相談が必要です。浦和学院高校の2027年度募集要項を見る。
内申点は「何年生の何教科か」も大事
「内申が足りるか見てほしい」と相談するとき、合計点だけでは判断できません。中3のどの学期を使うか、3教科・5教科・9教科のどれを見るかをそろえて、初めて学校の基準と比べられます。数字の前提から合わせていきましょう。
例えば浦和学院高校の2027年度中学校推薦基準では、「3科」は国語・数学・英語・社会・理科のうち上位3教科です。「3科なら国数英」と思い込むと計算が変わってしまいます。教科の定義も、募集要項にある注記まで読むのが大切です。
評定の合計以外に、特定の評定がないことや欠席日数などの条件が付く場合もあります。単願と併願、同じ学校の別コースでも条件は同じとは限りません。ネットの一覧表だけで出願可否を決めず、希望する区分の条件をひとまとまりで見たいですね。
北辰テストは「何月のどの成績を使うか」まで
個別相談に北辰テストの結果を持っていく場合、気になるのは偏差値。でも、必要なのが3教科か5教科か、どの回を何回分使うのかで、準備する資料は変わります。北辰の成績がよければ、すべての学校で同じ優遇を受けられるわけではありません。
模試の志望校判定と、高校が個別相談で示す合格の目安は別のものです。相談前に、学校が指定する模試・対象時期・必要回数を確認しましょう。北辰テストの成績票は、公式の成績確認サイトからPDFを保存して印刷できます。
| 2026年度・中3 | 成績WEB確認の開始予定日 |
|---|---|
| 第6回 | 2026年11月18日(水)夕方 |
| 第7回 | 2026年12月16日(水)夕方 |
これは試験日ではなく、結果を確認できる予定日です。「12月の結果で相談したい」と考えていても、志望校の相談が先に終わる可能性があります。相談の最終日と結果公開日を並べてみてください。北辰テストの成績確認方法・予定日を見る。
公立が第一志望なら2027年度の変更もセットで
埼玉県公立高校は2027年度から新しい選抜制度になります。共通選抜のみ・特色選抜のみ・両方を組み合わせる方式があり、学校・学科・コースによって異なります。全校が両方を実施するわけではありません。
本検査ではすべての受検生に面接を行い、出願時に自己評価資料も提出します。特色選抜も、私立の単願推薦のような入試ではなく、学力検査・調査書・面接などを使う選抜です。2027年度の日程は次のとおりです。
| 2027年度・埼玉県公立高校 | 実施予定日 |
|---|---|
| 学力検査 | 2027年2月25日(木) |
| 面接 | 2027年2月26日(金) |
| 特色検査(一部の学校) | 2027年3月1日(月)※2月26日に行う場合あり |
| 入学許可候補者の発表 | 2027年3月5日(金) |
同じ公立高校でも、評定や面接をどう点数にするかは志望校の選抜実施内容を見る必要があります。前年の体験談だけでは、新制度の準備が抜けるかもしれません。埼玉県教育委員会の2027年度入試Q&Aを見る。
欠席や通知表のことで心配があるときは
欠席日数や評定の条件を見ると、「うちは難しいのかな」と感じることもありますよね。ただ、ひとつの推薦方式の条件に合わないことと、その高校のすべての入試を受けられないことは別です。一般入試の出願資格も含めて相談しましょう。
例えば獨協埼玉高校は、評定や欠席の出願条件に特別な事情がある場合、出願前に学校へ連絡するよう求めています。自動的に条件が免除される意味ではありませんが、数字だけで諦める前に、事情を伝えて相談できるか確かめたいです。
埼玉県公立の2027年度入試では、調査書に出欠の記録欄がなく、欠席日数は選抜資料に使われません。
学校を比べるときも、入試の通りやすさだけで決めなくて大丈夫。通学の負担、授業の進み方、困ったときの相談先など、入ってからの生活を想像してみたいです。大学進学の有利・不利も、公立か私立かだけでは決められません。
まずは気になる1校の募集要項を開いてみよう
中学1・2年生なら、学校見学や日々の学習を通じて選択肢を増やす時期。受験年度には条件を見直すつもりで、今は仕組みを知るところからで十分です。中学3年生は、個別相談や書類準備の期限を具体的に確かめていきましょう。
- 希望する入試区分とコースの正式名称
- 基準は出願資格なのか、合格の目安なのか
- 必要な成績資料・推薦書と、相談や提出の期限
- 当日の試験・面接と、不合格になる可能性
- 合格後の納入金、延納の条件、手続きの締切
まずできる一歩は、気になる1校の募集要項を開き、分からない言葉を3つだけメモすること。中学校の先生や志望校の相談会に持っていけば、質問がぐっと具体的になります。「受かりそう」だけでなく、「ここで学びたい」も一緒に探していきたいですね🌱





