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『モモ』のあらすじから考える
スマホと自分の時間
『モモ』はミヒャエル・エンデが書いた物語です。ここでは大島かおりさんが日本語に訳した本を紹介します。まずはあらすじを聞いてみよう。
『モモ』はどんな物語
ミヒャエル・エンデ著/大島かおり訳/岩波書店
岩波少年文庫127 表紙画像:岩波書店/版元ドットコムの利用可表示に基づき掲載/利用条件/画像の加工なし
モモは人の話を聞くのがとても上手な少女です。古い劇場の跡に暮らしています。昔お芝居をしていた場所です。
モモに話を聞いてもらうと人々は自分で考えを見つけていきます。モモがすぐに答えを教えるわけではありません。相手の話にじっくり耳を傾けるのです。
ところが町に「灰色の男たち」が現れます。彼らは時間を節約して貯めるように人々に勧めます。節約とは使う量を減らすこと。でも彼らの正体は人の時間を奪う時間どろぼうでした。
人々は何をするにも急ぐようになります。友達とゆっくり話す時間も減っていきます。時間を貯めているはずなのに暮らしはますます忙しくなってしまうのです。
そんな人々の時間を取り戻そうとモモは動き出します。聞くことが得意な少女と時間どろぼう。その間で何が起こるのかを描いた物語です。
スマホの時間を自分の気持ちから考える
『モモ』をきっかけに自分の時間のことも考えてみよう。
スマホで動画を少しだけ見るつもりが次も見たくなる。気づけば思っていたより長い時間がたっている。そんな場面を思い浮かべてみよう。
スマホには楽しい時間もあります。友達とメッセージで笑い合う。好きな動画を楽しむ。知りたいことを調べる。スマホで過ごす時間にも大切なものがあります。
同じ動画でも見たあとに満足する日があるかもしれません。反対に途中から楽しくなかったと気づく日もあるでしょう。何分見たかだけでなく自分がどう感じたかにも目を向けてみよう。
本当は絵を描きたかった。もう少し眠りたかった。そう思ったときも自分を責めなくて大丈夫です。次の時間の過ごし方を考える手がかりにできます。
画面を閉じたあとに何かを頑張らなくてもかまいません。遊ぶことも休むことも自分のための時間です。何も完成させない時間だって無駄と決めなくていいのです。
ここで大切にしたいのは自分がどんなふうに時間を過ごしたいかに気づくこと。その気持ちをもとに次の過ごし方を選んでみる。それくらい気軽にはじめてみよう。
あなたが大切にしたい時間
あなたが過ごした時間を少し思い出してみよう。気になった問いからゆっくり考えてみてね。
スマホを使って楽しかったのはどんなとき?
本当は別のことをしたかったと思うことはある?
自分ならどんな時間を大切にしたい?
正解は決まっていません。すぐに答えなくても大丈夫。今日と明日で答えが変わってもいいのです。人に話しても自分の中にしまっておいてもかまいません。
モモの冒険が気になったら図書館や本屋で『モモ』を探してみてね。一度に全部読む必要はありません。今すぐ本へ進まなくても大丈夫。物語を聞いて自分の時間について考えることも本から学ぶ一つの形です。
本の情報と参考資料
- 版元ドットコム『モモ』の書誌・目次(ISBN:9784001141276)
- 岩波書店『モモ』の作品紹介(同じ訳者の別の版)
- web岩波・河合俊雄「『モモ』豊かな時間とその根源」(作品についての評論)
情報確認日:2026年11月2日




