イオン川口東XDが本稼働し店舗別の仕分けと積み付けを自動化

埼玉県川口市安行領家の物流センター「イオン川口東XD」が2026年10月29日に本稼働しました。イオン・イオングローバルSCM・Mujinが店舗別の仕分けから種類の違う商品の積み付けまでを自動化した拠点です。

スーパーの商品が売り場に届くまでに川口でロボットが働いているんですね。『ひとやすみっけ』のかおかーさんです。イオンの公式発表などをもとに施設の場所や仕組み、いつもの買い物とのつながりを見ていきます。

目次

安行領家からまいばすけっとの店舗へ

イオン川口東XDで商品ケースをカートラックへ積み付けるロボット
店舗別に商品を積み付ける混載パレタイズロボット。画像出典:株式会社Mujinのプレスリリース(2026年10月29日)

イオン川口東XDは首都圏の小型食品スーパー「まいばすけっと」向けに商品の仕分けや配送を担う物流センターです。イオンの名前が付いていますが、今回のニュースは買い物に行く新店舗の開業を伝えるものではありません。

施設名のXDは「クロスドック」を指します。届いた商品をお店ごとの注文に合わせてまとめて出荷につなげる場所です。売り場で商品を選ぶ前にこうした場所で配送の準備が進んでいるんですね。

施設名イオン川口東XD(クロスドック)
所在地埼玉県川口市安行領家810-2
Googleマップで所在地を見る
建物地上4階建て
主な役割小型食品スーパー向けの商品仕分けと配送
本稼働の発表2026年10月29日
共同発表イオン・イオングローバルSCM・Mujin

先行稼働を経て2026年10月に本稼働

施設のニュースを調べると2025年にも「開設」の案内が出ています。イオングローバルSCMの当時の発表によると1階の低温エリアは2025年12月4日に稼働しました。段階を分けて動き始めた施設です。

その後の2026年10月29日に次世代自動化モデルセンターとしての本稼働が発表されました。同日には報道陣へ内部を公開。今回の注目点は店舗ごとの仕分けから混載積み付けまで自動化したことです。

イオンとMujinの協業は2023年10月の提携発表から続いています。2024年7月に稼働した福岡のセンターでは自動倉庫からの出庫などを自動化しました。その取り組みを踏まえて川口では店舗別の出荷作業へと対象を広げました。

違う商品を店舗ごとにまとめるロボット

「混載積み付け」は種類の違う商品を同じ台車などに積む作業です。同じ大きさの箱を並べるだけなら想像しやすいですよね。ただ実際はお店ごとに注文が変わるため、箱の大きさも重さも組み合わせも毎回違います。

川口東XDでは商品を必要な順番で送り出す「ケース順立てシャトルラック」と、台車に荷物を積む「混載パレタイズロボット」を組み合わせています。商品を出す順番と積み方をつなげて扱う仕組みです。

対応する荷物には商品ケースのほかに折りたたみ式のコンテナも含まれます。商品名や形が違う荷物を配送先に合わせて一つのまとまりにする。そのためにロボットの腕の動きだけでなく前後の準備にも工夫があります。

  • ①順番を整える
    出荷の優先順位に応じてラックから商品を送り出す
  • ②積み方を計算する
    店舗ごとの注文に合わせて配置を事前にシミュレーション
  • ③状態を見ながら積む
    ロボットが商品の位置を確かめながらカートラックへ積み付ける

フィジカルAIは荷物の状態を見て動く

今回使われている「フィジカルAI」は現実の物の状態を捉えてロボットの動作につなげる技術です。川口東XDでは事前に積み方を計算します。作業中は3Dビジョンという立体的に状態を捉える技術で荷物の位置を確かめます。

計画どおりに箱を置いても途中で位置がずれたり荷崩れが起きたりする場合があります。Mujinの発表では、そうした変化が起きたときもその時点の積載状態に応じて動きを制御しながら作業を続けると説明しています。

積む前の計算と実際の荷物を見ながらの調整を組み合わせることで、毎回違う商品の組み合わせに対応しています。下の画像は積み方をコンピューター上で計算した例です。実物の荷物を撮影した写真ではありません。

異なる大きさの商品を台車に積む配置のシミュレーション画面
混載積み付けのシミュレーション画像。画像出典:株式会社Mujinのプレスリリース(2026年10月29日)

人の作業と設備をつなぐ仕組みも導入

施設内のロボットを連携させる仕組みもあります。共同開発したWES(倉庫運用管理システム)が設備の動作と人への作業指示をまとめて管理します。商品を出す順番や締切時刻もここで扱います。

ある店舗への出荷準備がどこまで終わったか。どの設備がどれくらい動いているか。こうした状況をリアルタイムで把握できます。作業者のハンディ端末への指示もつなぎ、人と機械が関わる工程を一続きで管理します。

商品を運ぶAGV(無人搬送車)と取り出す商品を示す仕組みの連携も導入されています。作業者が倉庫内を歩く負担を減らす工夫です。公式発表は人の作業も含めた運用を説明しています。無人の施設になったという意味ではありません。

設備や仕組み受け持つ仕事
混載デパレタイズロボット種類の違う商品が載ったパレットから荷物を取り下ろす
ケース順立てシャトルラック出荷の優先順位に合わせて商品を必要な順番で送り出す
混載パレタイズロボット計算した積み方に基づいて異なる商品を店舗別に積み付ける
AGVとピッキングの連携商品の搬送と取り出す作業を組み合わせて作業者の歩行を減らす
WES各設備と作業者への指示を管理し出荷の進み具合を把握する

いつもの買い物にどうつながるのか

物流センターが担うのはお店に並ぶ商品を届けるための準備です。イオンは物流を取り巻く課題やコスト上昇などを見据えて安定して続けられる配送体制づくりを進めています。今回の自動化もその取り組みの一つです。

混載積み付けは人手がかかるうえに身体への負担も大きかった工程です。荷物を積む作業や移動の負担を減らしながら店舗への出荷を支える仕組みは、普段は見えにくい物流の現場を続けやすくするための改善といえます。

買い物をする側としては商品の価格も気になります。ただ今回の発表だけで店頭価格の値下げや欠品解消まで決まったわけではありません。発表されているのは仕分けや積み付けを自動化する設備と運用の仕組みです。

センターの様子は公開された写真や動画で

川口にあると聞くとロボットを間近で見られるのかも気になりますよね。2026年10月29日の公開は報道陣向けです。10月31日に確認した公式発表では一般向けの見学日程や親子で申し込める受付案内は確認できませんでした。

内部の様子はMujinのプレスリリースに掲載された写真と動画で見られます。商品を運ぶところから順番を整えて台車へ積むところまで、役割をたどると設備の名前だけを読むより作業の流れをイメージしやすくなります。

いつもの売り場に届くまでにもいくつもの仕事があるんですね。川口のニュースをきっかけに買い物を支える場所へ少し目を向けてみるのも面白そうです。この記事は2026年10月31日に確認した公式発表と報道をもとにまとめています。

かおかーさん

わたしはできるだけラクしたい派。重い荷物を持つような大変な作業をロボットに任せられる仕組みは素直にいいなと思います😊

施設公開時の詳しい取材内容はLNEWSの記事で読めます。設備の説明はイオンの公式資料(PDF)で確認できます。

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この記事の内容は、公開時点で確認した情報をもとにしています。内容は変更される場合があるため、必要に応じて公式情報や各サービスの案内もあわせてご確認ください。

かおかーさん

この記事を書いている人

こんにちは、「ひとやすみっけ」を運営するかおかーさんです。子育てをしながら、家族で楽しめるお出かけ先や、毎日の暮らしに役立つ情報を集めています。埼玉南部の身近な話題から、子どもたちが好きなもの、大人もちょっと気になるものまで。「これ、よさそう!」と思える発見を、わかりやすくお届けします。

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