2027年度の埼玉県公立高校入試では、選抜制度が大きく変わります。特に注目したいのが、すべての受検生への面接と、自己評価資料の提出です。調査書の様式も変更され、学力検査だけでなく、自分の経験や考えを伝える場が設けられます。学力検査は2027年2月25日(木)、面接は翌26日(金)に実施される予定です。
高校受験と聞くと、まず気になるのは内申点やテストの点数ですよね。『ひとやすみっけ』のかおかーさんです。今回は2026年10月13日時点の埼玉県教育委員会の公式情報をもとに、2027年度入試の変更点、面接で何を話すのか、自己評価資料の書き方、日程などを整理しました。中学3年生はもちろん、これから受験を迎える家庭にも知っておきたい内容です。
2027年度の埼玉県公立高校入試は何が変わる?
2027年度の埼玉県公立高校入試では、これまでの選抜制度から大きく3つの変更があります。調査書の様式変更と自己評価資料の提出、すべての受検生への面接、共通選抜と特色選抜による選抜方法の導入です。
特に保護者が気になるのは、全員面接ではないでしょうか。これまで面接が実施されていなかった高校を受検する場合でも、新制度では面接があります。学力検査の準備に加えて、自分の考えを言葉にする練習も必要になりそうです。
ただし、面接が導入されるからといって、学力検査や中学校での学習が不要になるわけではありません。県教育委員会は、学力検査、調査書、面接などを通じて受検生のよさを多面的に評価すると説明しています。
| 変更点 | 2027年度から |
|---|---|
| 面接 | すべての高校・受検生に実施 |
| 自己評価資料 | すべての受検生が提出 |
| 調査書 | 様式を変更 |
| 選抜方法 | 共通選抜・特色選抜を導入 |
2027年度の入試日程は?学力検査は2月25日
2027年度の埼玉県公立高校入試は、2027年1月26日(火)からインターネット出願が始まります。出願期間は2月9日(火)まで。志願先変更期間は2月17日・18日です。出願したい高校を決める時期も、少しずつ近づいてきますね。
学力検査は2027年2月25日(木)、面接は翌26日(金)に実施されます。特色検査を行う一部の高校では、3月1日(月)に検査が予定されています。ただし、特色検査が2月26日に実施される場合もあります。
入学許可候補者の発表は、2027年3月5日(金)です。県の公式発表に基づく日程ですが、出願する高校によって特色検査などの有無が異なります。受検予定の学校が決まったら、その高校の選抜実施内容も確認しておきましょう。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| インターネット出願 | 2027年1月26日〜2月9日 |
| 志願先変更 | 2月17日・18日 |
| 学力検査 | 2月25日 |
| 面接 | 2月26日 |
| 特色検査 | 3月1日(一部の学校。2月26日の場合あり) |
| 追検査 | 3月2日 |
| 入学許可候補者発表 | 3月5日 |
全員面接ってどんなもの?「My Voice」とは
2027年度入試では、すべての高校ですべての受検生に面接が実施されます。面接の最初に設けられるのが「My Voice(マイボイス)」という自己表現の時間。中学校生活や学校外での経験、自分が頑張ってきたこと、将来取り組みたいことなどを話します。
My Voiceの時間は1分30秒から2分程度。その後、話した内容に関連して面接委員から質問され、受検生が答える時間が3分30秒から6分程度設けられます。学校によって個人面接か集団面接かが異なるため、志望校の実施方法も確認したいところです。
「何を話せばいいの?」と迷ってしまいそうですが、県教育委員会はMy Voiceの内容に正解はないと説明しています。立派な実績を並べることより、自分の経験を振り返り、どんなことを考えてきたのかを伝えることが大切です。
部活や生徒会をしていなくても大丈夫?
自己表現と聞くと、部活動の大会実績や生徒会活動などが必要なのでは?と思うかもしれません。でも、My Voiceは特別な賞や役職を持っている子だけのための時間ではありません。県教育委員会は、学校外での経験や将来挑戦したいことも話す内容として挙げています。
たとえば、趣味を続けてきたこと、苦手なことに少しずつ挑戦したこと、家族や友達との経験から考えたことなども、自分を振り返るきっかけになります。ただし、具体的な話題が評価につながるかどうかは、話題だけで一律に決まるものではありません。
人前で話すことが得意な子もいれば、緊張してしまう子もいますよね。県のQ&Aでは、話し方の上手さは評価に関係なく、言葉につまっても構わないと説明しています。流暢に話すことだけを目標にせず、本人らしい言葉を大切にしたいですね。
自己評価資料とは?何を書けばいいの?
2027年度入試では、すべての受検生が「自己評価資料」を提出します。これは面接の際に使われる補助的な資料です。委員会活動や部活動、資格取得など、学校内外で取り組んできたことや、今後の意欲などを自分の言葉で記入します。
自己評価資料で気になるのは、文章が上手に書けないと不利になるのではないかという点です。埼玉県教育委員会は、自己評価資料そのものは得点の算出に用いず、文章や文字の上手さも評価対象にならないと明記しています。
また、自己評価資料は自筆だけでなく、コンピューターを使って作成することもできます。面接当日に持ち込むことも可能ですが、出願時に提出した内容と同一のものに限られます。資料をそのまま読むより、自分の考えを伝えることが大切とされています。
内申点はどうなる?調査書の内容も変更
高校受験で気になる内申点。2027年度入試では、調査書の様式が変更されます。記載項目は、9教科5段階の評定を記す「各教科の学習の記録」と、「総合的な学習の時間の記録」です。これまでとは調査書の構成が変わるため、保護者も知っておきたいところです。
調査書の得点は、受検する高校の選抜方法によって扱いが異なります。共通選抜では、1年生・2年生・3年生の評定に一定の比率をかけて計算し、学校ごとの基準に従って得点化されます。すべての高校が同じ比率で計算するわけではありません。
また、2027年度の調査書には「出欠の記録」を記載する欄がありません。県教育委員会は、出欠の記録は選抜資料にならないと説明しています。ただし、調査書以外の選抜資料や特別選抜の条件については別に定められているため、制度全体を確認することが必要です。
共通選抜と特色選抜って何が違う?
2027年度からは、共通選抜と特色選抜が導入されます。共通選抜では、学力検査、調査書、面接の得点を、埼玉県教育委員会が定めた方法で算出して選抜します。県内の公立高校で使われる共通の考え方に基づいた方法です。
一方、特色選抜では、高校や学科の特徴に合わせて、各高校が定めた方法で得点を算出します。学力検査、調査書、面接に加え、実施する場合は特色検査の得点も使われます。学校によって重視する内容が異なることがあるんですね。
高校によって、共通選抜のみ、特色選抜のみ、両方を組み合わせる方法などがあります。志望校を比較するときは、偏差値や通学時間だけでなく、どのような選抜方法を採用しているかも重要です。学校ごとの「選抜実施内容」で確認できます。
| 比較 | 共通選抜 | 特色選抜 |
|---|---|---|
| 得点の算出方法 | 県が定める方法 | 各高校が定める方法 |
| 主な資料 | 学力検査・調査書・面接 | 学力検査・調査書・面接・特色検査(実施する場合) |
| 特徴 | 共通の基準に基づく | 高校・学科の特色を反映 |
不登校だった場合の高校入試はどうなる?
中学校へ通うことが難しかった子どもにとって、高校入試は心配なことも多いですよね。埼玉県には「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜による募集」があります。2027年度入試でも実施され、対象となる生徒は通常の一般募集とは別の方法で選抜されます。
この特別選抜では調査書を選抜資料とせず、学力検査の得点、面接の得点、特色検査を実施する場合はその得点、自己申告書の内容を資料として選抜します。面接は個人面接で、学力検査はほかの受検生と同じ5教科の問題です。
ただし、不登校の経験があれば誰でも自由に選べる制度ではありません。対象は中学校卒業見込みの生徒で、在籍する中学校長が出願資格に該当すると認めた場合です。利用を考えている場合は、早めに中学校へ相談しておきましょう。
かおかーさん部活や生徒会だけじゃなく、自分が頑張ってきたことを伝えられるのは大切ですね。子どもらしい言葉を応援したいな😊
出願はインターネット スマホからもできる?
2027年度の埼玉県公立高校入試は、インターネットを利用した電子出願です。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット端末からも出願情報を入力できます。自宅など、インターネットにつながる環境から手続きできる仕組みです。
出願では、受検生側が志願情報を入力したあと、出身中学校などが内容を確認し、必要書類をアップロードして承認します。入学選考手数料も電子出願システムで納付します。願書を紙で郵送する方式ではありません。
ただし、受検票は学力検査当日に印刷して持参する必要があります。自宅にプリンターがない場合は、コンビニエンスストアのプリントサービスなどを利用する方法があります。出願が終わったあとも、受検票の準備を忘れないようにしたいですね。
中学3年生の家庭は何から準備すればいい?
2027年度入試では、学力検査だけでなく面接もあるため、早めに準備したいところです。とはいえ、特別な実績を新しく作らなければならないわけではありません。まずはこれまでの学校生活や学校外での経験を振り返り、本人が話したいことを整理する方法があります。
また、志望校によって選抜方法が異なるため、各高校が公表している「選抜実施内容」を確認することも大切です。共通選抜なのか、特色選抜なのか、面接は個人なのか集団なのか。学校ごとの条件を知っておくと、準備の方向性も考えやすくなります。
そして、入試日程は家族のカレンダーにも入れておきたいですね。出願期間、志願先変更、学力検査、面接、合格発表と、日程が続きます。本人が勉強や学校生活に集中できるよう、保護者が手続き面を一緒に確認するのも支えになりそうです。
2027年度入試は子どもの考えを伝える準備も大切に
2027年度の埼玉県公立高校入試では、すべての受検生に面接が実施され、自己評価資料の提出も必要になります。調査書の様式や選抜方法も変わるため、これまでの入試情報だけで準備を進めないようにしたいですね。
面接では、流暢に話すことより、自分が何を考えてきたのか、これから何をしたいのかを伝えることが大切とされています。学校生活の中で積み重ねてきた経験だけでなく、本人が大切にしていることにも目を向けたいところです。
この記事は2026年10月13日時点の埼玉県教育委員会の公式情報をもとにまとめています。出願方法や学校ごとの選抜実施内容は、最新の公式案内を確認してください。高校受験が、子ども自身のこれからを考えるきっかけになるといいですね。🌱





